沖泊 (島根県中部の風景) Fukutomi design office 元に戻る TOP画面
 沖泊(おきどまり)は、16世紀後半に石見銀山の銀積み出しで栄えた港です。入り江が深く水深も深いため、港としては好条件の天然港だったそうです。所々に見られる岩に開いた穴は、その時代に手彫りで彫られたもので、「鼻ぐり岩」と言います。銀や生活物資の運搬を行う船を係留(けいりゅう)する目的で作られました。

■石見銀山遺跡関連
 [石見銀山跡][五百羅漢][山吹城跡][矢筈城跡][矢滝城跡
 [石見城跡][鞆ヶ浦][銀山街道・沖泊道][銀山街道・鞆ヶ浦道
  
#F029−14 撮影F7:2007/01/18 隋道入り口温泉津港側 #F029−15 撮影F7:2007/01/18 この隋道を抜けると沖泊
隋道入り口にある説明板
■沖泊(おきどまり)
温泉津湾に突き出た丘陵は鵜の丸城跡、永禄十三年(1570)出雲の尼子勝久が、尼子再興の軍をおこしたとき、毛利元就(もうりもとなり)は出雲を討つ海軍の根拠地として、内藤内蔵丞(くらのじょう)ら三人を奉行として城塞(じょうさい)を設けたのが鵜の丸城である。元就は長くこれを重視した。
注:鵜の丸城を説明した説明板の様です。
 幅は狭く、先に入った車優先の1車線です。
 #F029−8,−23,−24 撮影C:2007/04/23 [拡大  #F029,−9,−1 撮影C:2007/04/23
 #F029−17,−18 撮影F7:2007/01/18  #F029−19,−20 撮影F7:2007/01/18
 F029−2,−4 撮影C:2005/01/14 鼻ぐり岩−A  #F029−3,−5 撮影C:2005/01/14 鼻ぐり岩−B
 鼻ぐり岩の形は写真(#F029−2)の様な岩に通し穴を開けたものと、写真(#F029−3)の様な縁に膨らみのある円柱形の、2タイプがあります。元々写真(#F029−2)の通し穴のタイプが鼻ぐり岩と呼ばれ、牛の鼻に付ける鼻輪の通し穴に似ていることから名前が付けられました。鼻ぐり岩Bの係留の仕方は、現代の港に見られるビットの係留方法に似ています。
鼻ぐりって、ぐりって?鼻ぐり  鼻ぐり岩  係留柱(ビット)
 鼻ぐり岩は、沖泊港(おきどまりこう)周辺に数多く残っていて、現在も所々漁船の繋留(けいりゅう)に使われています。
■温泉津港で撮影した現在の係留柱(ビット1)※小/中漁船が利用 ■温泉津港で撮影した現在の係留柱(ビット2)※大型運搬船が利用
 #F081 撮影C:2007/04/23 浜の井戸  #F081−1 撮影C:2007/04/23 上の井戸
 #F081−2 撮影C:2007/04/23  #F081−3 撮影C:2007/04/23 沖泊集落の火除け神
 #F029−34,−35 撮影F7:2012/10/7恵比須神社[拡大  #F029−10,−11 撮影C:2006/12/13 恵比須神社
 #F029−12 撮影C:2006/12/13 説明板  #F029−13 撮影C:2006/12/13
沖泊(おきどまり)

 沖泊は、深い入り江と水深にめぐまれ、早くから天然の良港として知られていました。
 港の北に櫛山城(くしやまじょう)跡、南に鵜丸城(うのまるじょう)跡がありますが、櫛山城は戦国時代に毛利氏に最後まで抵抗した尼子(あまご)方の温泉(ゆ)氏の居城(きじょう)であたと言われています。
後に銀山と温泉津を支配下に置いた毛利氏は元亀(げんき)元年(1570)に鵜丸城を築き、対岸の櫛山城とともに毛利水軍の拠点として、船の監視と警護を行いました。
 沖泊は、銀の積み出しや銀山での消費物資の陸揚げ等、銀山の外港として重要な役割を担っていました。
 入り江には自然の岩盤をくり抜くなどして作った船を係留(けいりゅう)するための「鼻ぐり岩」が数多く残っており、かつての賑(にぎ)わいを今に伝えています。
 近くには大永(たいえい)6年(1526)に建立(こんりゅう)されたと伝えられる恵比須神社(えびすじんじゃ:県指定有形文化財,平成13年度指定)があります。 


居城(きじょう):領主が普段住んで生活している城
恵比須神社(えびすじんじゃ):船人が海の神様として信仰した神社。
 筑前国那賀群郡芦屋浦の住人が大永6年に建立したとされる。

■串山城=櫛島城=櫛山城?


注:説明文をそのまま利用される場合は、許可が必要と思います。
  本ホームページでは大田市名所の観光案内として載せています。


資料
浜の井戸,正念寺奥の井戸(別名:上の井戸
 集落に住む人々が生活に利用していた井戸水だったそうです。またこの井戸水を、沖泊に入港してきた船に水を与え、米や酒に交換していたそうです。(大田市観光案内のホームページより。)
 

◆注意していること
 1.個人の住宅が風景に写った場合、写真全体の0.7%以下としています。(デパート,スーパー,ホテル,旅館,公共施設などは除く)
 2.写真が規制されている名所の場合は、撮影及び掲載可能か確認をして掲載しています。
撮影:又は撮影F:FUJIFILM FinePix−F410, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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