大山隠岐国立公園 三瓶山 (島根県中部の風景) | Fukutomi design office |
♪音声 三瓶山(さんべさん)は、大山火山帯に属する島根県中部の火山で、10万年前から活動を始め、幾度かの大きな噴火で誕生しました。全容はなだらかな高原に4つの火山と1つの山が、室の内(むろのうち)と呼ばれる平地を環状に囲む、最高峰が1,126mの火山群です。山裾は牧草や芝生が植えられた広い草原で、牛や馬が放牧されています。芝生の部分は広く開放され、休日はアウトドアスポーツを楽しむレジャー客で賑わいます。他のレジャーとして、夏は登山やハイキング,キャンプ、冬はスキー、そして近くに浮布池と呼ばれる大きな池があり、貸しボートで池を周遊することができます。最近は縄文時代の埋没林で話題を集めた、三瓶自然館サヒメルが人気です。 | 住所:大田市(おおだし)三瓶町(さんべちょう)多根(たね) 男三瓶山頂上 北緯35度08分26秒 東経132度37分17秒 注:東経132度37分18秒の資料もありました。HP.管理人? 地図:Googleマップ,Mapionキョリ測,国土地理院地図 大山火山帯(だいせんかざんたい):中部地方の白山から鳥取の大山,島根の三瓶山を経由して、九州雲仙岳までの火山群をいいます。白山火山帯(はくさんかざんたい)ともいいますが、最近は白山とその周辺火山群を別の火山帯と考えるそうです。 |
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#F020 撮影F:2004/04/19 西の原 男三瓶山 [拡大] | #F020−1 撮影F:2004/04/19 浮布池 [拡大] |
#F020−61,−62 撮影UX7:2008/04/30 浮布池 | #F020−102,−103 撮影S10:2013/04/05 西の原 |
平成元年から毎年行われるようになった、西の原火入れ跡です。今年で25回目、3月23日に約33ha焼いたそうです。火入れは、害虫駆除と、雑草などを焼いて景観を良くする目的があるそうです。 | |
#F020−108,−109 撮影S10:2013/04/05 西の原 | #F020−1110,−111 撮影S10:2013/04/05 西の原 |
#F020−104 撮影S10:2013/04/05 東の原 リフト | #F020−105 撮影S10:2013/04/05 東の原 リフト |
#F020−106 撮影S10:2013/04/05 西の原 | #F020−107 撮影S10:2013/04/05 西の原 |
YouTube動画で同じ機械を見つけました。名前までは分りませんが、刈った牧草を乾燥させるために、牧草をひっくり返す様に散らして広げたり、機械で効率よく収穫するために、散らばった牧草を列状にそろえる、トラクターに取り付けして使用する農機具の様です。 ■牧草レーキ:rakeは熊手類の農具のこと。動画にサイドレーキ、ネットにロータリレーキの名前を見つけました。※2013/06/09追記 |
動画※Marcus Nilssonさん動画2023.06.14貼り付け 動画※ビクトル・ツィモーさん動画動画2023.06.14貼り付け side rake |
#F020−8 撮影C:2006/06/24 16:00 浮布池 | #F020−7 撮影C:2006/06/24 16:00 浮布池 |
#F020−3 撮影F7:2005/09/09 西の原 左:男三瓶山 | #F020−3e 撮影F7:2005/09/09 西の原 |
#F020−2c 撮影C:2004/08/29 西の原 放牧牛 | #F020−2a 撮影C:2004/08/29 西の原 放牧牛 |
#F020−9 撮影F7:2006/08/13 東の原 左:大平山 | #F020−9a 撮影F7:2006/08/13 東の原 女三瓶山 |
#F020−9b 撮影F7:2006/08/13 東の原 看板 | #F020−9c 撮影F7:2006/08/13 東の原 駐車場 |
#F020−16 撮影S10:2009/06/27 北の原 男三瓶山 | #F020−16a 撮影S10:2009/06/27 西の原 子三瓶山 |
#F020−5 撮影C:2004/10/25 三瓶山周辺 [拡大] | #F020−6 撮影C:2004/10/25 |
#F020−28,−30 撮影C:2006/10/10 | #F020−29,−31 撮影C:2006/10/10 |
#F020−20 撮影C:2006/10/10 女三瓶山から室内池 | #F020−21 撮影C:2006/10/10 女三瓶山から男三瓶山 |
#F020−22 撮影C:2006/10/10 女三瓶山から出雲方向 | #F020−23 撮影C:2006/10/10 女三瓶山頂上 |
#F020−27 撮影C:2006/10/28 姫逃池から三瓶山 | #F020−37 撮影EOS:2007/10/10 山頂から[拡大] |
#F020−100 撮影UX7:2010/12/26 | #F020−101 県道30号三瓶山公園線 |
#F020−96,−98 撮影UX7:2010/12/26 三瓶山 | #F020−97,−99 撮影UX7:2010/12/26 三瓶山 |
#F020−35 撮影F7:2007/01/17 浮布池 | #F020−36 撮影F7:2007/01/17 浮布池 |
#F020−41〜46 撮影C:2007/06/12 | #F020−48,51〜53 撮影C:2007/06/12 |
■イトトンボ科> オオイトトンボ: 複眼後の眼後紋が大きい。♂♀共に水中に没した潜水産卵をする。 |
■サナエトンボ科> コサナエ♂: 胸部前面の黄色いL字紋と側面黄斑の間に細い1条の黄斑がある。 |
撮影UX7:2008/04/30 太平山から撮影 動画 | 撮影UX7:2008/04/30 室内池 動画 |
#F020−10,−11 撮影F7:2006/08/13 [拡大] | #F020−11a,−11b 撮影C:2006/08/13 |
#F020−12a,−13 撮影F7:2006/08/13 | #F020−12b,−14 撮影F7:2006/08/13 |
看板の内容 ■姫逃池(ひめのがいけ):「この池は、くぼ地に湧水がたまってできた水深1mの浅い池で、湖の一生ではもっとも老化した姿の腐植富栄養湖に属し、湖底には植物の腐植物が1mも堆積しています。またこの池には植物の根などでできた浮島が水面を漂う姿が見られます。岸辺にはカキツバタ,ヨシ,カンガレイなどが茂り、水面にはジュンサイが見られます。この池はまた、珍しいモリアオガエルやハッチョウトンボ,ヨツボシトンボの貴重な繁殖地ともなっています。」 注:上記文面を無断で利用することはできません。県観光課の許可が必要です。本ホームページでは池の紹介を目的に掲載しています。 |
■名の由来:昔々、長者の娘に思う人がいる中、親が決めた人と婚姻することになり、親にいえない辛さから、この池まで逃れて身を投げたそうです。この伝説が池の名になっているといわれています。ストーリは幾つもあるそうですが、何れも悲しい結末です。共通点は伝説によくある美しい姫(娘)ということと、池に身を投げる点です。池には県指定の天然記念物のカキツバタが生え、娘の生まれ変わりとされています。 |
#F020−56 撮影C:2007/06/12 カキツバタ | #F020−55 撮影C:2007/06/12 カキツバタ |
#F020−58 撮影C:2007/06/12 スイレン | #F020−91 撮影S10:2009/06/27 |
元々姫逃池に自然自生していない洋種スイレンが繁殖をし、カキツバタや、ジュンサイの生育を妨げるため、スイレンの刈り取り作業をしているそうです。 ■ハスとスイレンの見分け方:スイレンの花は水面に浮かぶように咲き、ハスの花は水面以上に茎を伸ばして高い位置に花を咲かせます。 |
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#F020−92 撮影S10:2009/06/27 周辺の遊歩道 | #F020−93 撮影S10:2009/06/27 周辺の遊歩道 |
#FT002 撮影F7:2005/09/08 島根半島西端から | #F036−3 撮影C:2005/05/26 大江高山頂上から |
#F013−11 撮影C:2006/11/13 要害山から | #F020−32 撮影C:2007/01/11 |
#F118,−1 撮影S10:2009/06/27 動画 | #F118−2,−3,−4 撮影S10:2009/06/27 |
定めの松(さだめのまつ) 大田市指定天然記念物 昭和四十六年三月二十日指定 慶長六年(1601)石見銀山御科の初代奉行大久保石見守長安は御料内の検地を基礎に町立てや交通網の整備を行ったが、この松はその頃一里塚の基準として定めた松という。また一説には旅人や里人が雪道の道標として植えたものともいわれている。 |
この松は別名を根掘れの松とも呼ばれて長年に亘る土砂の流出により根が露出しその異名がある。 推定樹齢は二株とも約400年で樹高21メートル目通りの径は1.7メートルあり、対立性一里塚松として県下唯一のものである。 平成十五年八月一日設置 大田市教育委員会 |
撮影C:2006/06/24 ミドリヒョウモン♂ | 撮影EOS:2007/06/06 アカタテハ |
撮影C:2007/06/12 イチモンジチョウ | 撮影C:2007/06/12 ヒメキマダラヒカゲ |
撮影C:2007/05/15 キアゲハ | 撮影F7:2005/09/09 スジボソヤマキチョウ |
撮影C:2007/06/12 コサナエ♂ | 撮影C:2006/11/12 ノシメトンボ♂ |
撮影C:2006/11/12 ナツアカネ♂ | 撮影C:2006/11/12 ナツアカネ♂ |
撮影C:2006/06/24 シラホシカミキリ | 撮影S10:2009/05/25 セモンジンガサハムシ |
#F020−59 撮影F7:2008/04/30 サヒメル | #F020−74 撮影F7:2008/04/30 縄文時代の埋没樹 |
三瓶自然館サヒメルの主な役割は島根県の動物,昆虫,植物,鉱物を標本にして保存し、それらを展示する博物館の役割を担っています。 驚きなのは伊達コレクションとして鳥類標本群約1700体を収蔵していることで、その一部が他の動植物や昆虫と一緒に公開されています。また充実した環境と施設を、学校教育の活動の場として提供し、自然学習,環境教育などに活用されているそうです。 |
中央左側の埋没樹は高さ10.2mあります。三瓶小豆原埋没林公園の合体木根株を切った上部だそうです。 ■合体木根株:埋没樹を切った切り口に、年輪の中心が3個見られることから、今現在3本が合体した杉の木と考えられています。 |
#F020−74a,−74b,−75a 標本 撮影:2008/04/30 | #F020−74c,−74d,−75b 標本 撮影:2008/04/30 |
#F020−18 撮影F7:2006/08/13 入館パンフレット | #F020−18a 撮影F7:2006/08/13 入館共通券 |
テンピー:サヒメルのキャラクタ。券の左にテンの写真がありますし、名前からも、テンを元にしたキャラクラのようです。券の写真の部分は植物とかのパターンなど数種あるそうです。 | ■共通券:三瓶自然館サヒメルと三瓶小豆原埋没林公園の両方を入館,観覧できる券。夏休み中は、ちょっとお高いA期間の¥850− |
#F020-63撮影UX7:2008/04/30縄文の森発掘保存展示棟 | #F020−66 撮影UX7:2008/04/30 合体木根株展示棟 |
#F020−64,−65 縄文時代の埋没樹 | #F020−67,−68 合体木根株 |
2006.08.13 三瓶小豆原埋没林公園は三瓶自然館サヒメルから約5Km離れた場所にあります。サヒメル側にも杉の埋没樹が展示されていますが、埋没林公園側は規模が大きく、太くて高い12.5mの杉が立っています。埋没林の維持管理は大変そうで、空調,温度,湿度が管理され、木が腐らないように、保存液を撒(ま)く設備が張り巡らされています。 | 2008.04.30 埋没樹に水分を与えるのはやめたようです。樹全体が乾燥していました。長く保存するための試行錯誤があるのかもしれません。 |
#F020−15a 撮影F7:2006/08/13 三瓶温泉 源泉 | #F020−15 撮影C:2006/10/28 三瓶温泉 鶴の湯 |
■三瓶温泉: 三瓶山南側の裾野を源泉とする温泉で、温泉地から1Km以上離れた日影山にあり、源泉から各ホテルや施設に、ポンプとパイプで分配されて送られています。自然公園の中にありますから、ネオン瞬く温泉街の雰囲気はありません。国民宿舎や旅館,ペンションなどもありますが、点在する温泉施設の多くは湯治場(とうじば)の雰囲気です。三瓶温泉と呼ばれる前までは、「四岳の湯谷温泉」と呼ばれる湯治場として知られていました。また志学温泉ともいわれていたり、まだ看板にその様な文字があります。四岳と志学がどの様に関係するのかは、今後調べて記載します。 |
■温泉の特徴 1.泉質:ナトリウム塩化物泉(Na・Ca・Mg-Cl泉) 2.効能:リウマチ,皮膚病,神経痛,〜 3.色:茶褐色 4.その他:お湯は柔らかく、肌触りがよい |
#F024−H1 撮影F7: 国民宿舎 さんべ荘(本館) | #F024−H2 撮影F7: 国民宿舎 さんべ荘(別館) |
さんべ荘は、三瓶山南の温泉地にあり、三瓶温泉源から引かれた100%天然温泉が自慢の国民宿舎です。本館の他に別館があり、温泉を揺ったり楽しもうとする方は、こちらがお薦めです。 ■住所:島根県大田市三瓶町志学 TEL:0854−83−2011 |
古民家風一軒家の別館は部屋が広く、揺ったり寛(くつろ)げます。お風呂は各部屋に温泉が引かれ、お風呂の形によって3タイプあり、4家に分かれて建てられています。HP.管理人は「寒椿」の別館で、子三瓶定食、3〜4人のコースをお薦めします。 |
#F020−94 撮影S10:2009/06/27 レストハウス西の原 | #F020−115b 撮影S10:2013/04/19 サンベ バーガー |
レストハウス西の原の中にはお土産の売店と、食事処があります。メニューと雰囲気はファミレスの感じです。上の#F024−H1「さんべ荘」内にも、何々定食など食べられる大きな食堂と、お土産コーナーがあります。また、近くに「さひめ野」というホテルにレストランとお土産処がありますが、レストランは宿泊とか予約が必要と思います? | ハンバーガーのパテに特徴があり、牛70%,豚30%の合挽きで、つなぎを使っていないので弾力があるそうです。管理人も食べましたが、「確かに、プリプリ感ありました。」 |
#J014 三瓶わさび | #J014−1 三瓶わさび |
島根県では匹見町などの本ワサビが有名ですが、三瓶町でも沢山つくられています。三瓶山麓から湧く清い水が、沢ワサビの生育に適しているようです。お土産でも醤油漬けのワサビ漬けとか、地元名産のカマボコに付ける本ワサビなどとして、丸々1本販売されています。数本まとめれば、JA通販で購入できるようです。 |
■三瓶山(さんべさん) 三瓶山は、県中部の大山隠岐国立公園に指定される場所にある火山で、10万年前から活動を始め、幾度かの大きな噴火で誕生しました。トロイデ型の4つの火山と1つの山が、1つの火口湖を囲む、最高峰が1,126mの火山です。山裾は牧草や芝生が植えられた広い草原で、牛や馬が放牧されています。近くに噴出物が崩れて川を堰(せ)き止めて出来た、浮布池(うきぬののいけ)と呼ばれる大きな池があります。 1.火口湖を囲む山の名称と標高 と反時計方向の順に囲まれています。 太平山は女三瓶と日影山との間500mをつなぐ峰で、室内 火口から噴出した、噴出物から出来たといわれています。 他の何々三瓶山は火山です。 日影山は孫三瓶山と太平山の間にあり、少し外側にあります。 2.広さ: 大山隠岐国立公園に指定される三瓶周辺の広さ2,679ha 3.形状:トロイデ型火山/釣鐘(つりがね)状火山 4.火山帯:大山火山帯(だいせんかざんたい) 5.活動:ランクCの活火山(火山噴火予知連絡会の指標) 6.別名:石見富士,古名:佐毘賣山=佐比売山(さひめやま) 7.火口原湖:室内池(むろのうちいけ) 三瓶山最後の噴火口に雨水や地下水がたまってできた湖です。 8.噴出物や堆積物が川を堰(せ)き止めて出来た池: 浮布池(うきぬののいけ),姫逃池(ひめのがいけ) 9.貴重植物: 縄文時代の三瓶小豆原埋没林(国指定の天然記念物) 標高800メートル以上に生えるブナ林(国指定の天然記念物) 姫逃池に生えるカキツバタ(県指定の天然記念物) 10.住所:大田市(おおだし)三瓶町(さんべちょう)多根(たね) 男三瓶山頂上 北緯35度08分26秒 東経132度37分17秒 注:東経132度37分18秒の資料もありました。HP.管理人? ■大山隠岐国立公園(だいせんおきこくりつこうえん): 鳥取県の大山(だいせん)から岡山県の蒜山(ひるぜん)までの山岳地域と、島根県の隠岐諸島全域、島根半島の海岸域、三瓶山を中心とした高原域の四地域が大山隠岐国立に指定されています。互いに離れた場所にあり、1936年に日本で最初に大山が国立公園に指定され、その後1963年に三瓶山が編入されました。 ■トロイデ型:溶岩円頂丘,釣鐘状 溶岩にSiO2成分が多く含まれると粘性が強くなり、火山は、盛り上がった火山になります。少ないとサラサラ流れ、平たい火山になります。トロイデ型はSiO2成分が多いことによって出来ます。 ■大山火山帯(だいせんかざんたい):中部地方の白山から鳥取の大山,島根の三瓶山を経由して、九州雲仙岳までの火山群をいいます。白山火山帯(はくさんかざんたい)ともいいますが、最近は白山とその周辺火山群を別の火山帯と考えるそうです。 |
概略マップ 国土地理院三瓶地図(標高,緯度経度がが分る) ■佐毘賣山=佐比売山(さひめやま): 出雲国風土記の中の国引き神話に登場する山で、出雲国と石見国の境にある山と記されています。出雲国風土記の国引き神話によりますと、朝鮮半島の新羅(しらぎ)に鋤(すき)を刺して陸を切り分け、綱をかけ、自国が動かないように杭(くい)を打って、島根半島西端(日御碕)の位置に「そろり」「そろり」と陸地を引き寄せたとあり、その杭が佐毘賣山で、綱が薗の長濱(そののながはま)になったとされています。 注:国引きは島根半島を1度に引き寄せたものではなく、複数回に分けて引き寄せたそうで、杭は大山と三瓶山,綱は弓ヶ浜と薗の長濱とされています。 ■三瓶山の名の由来:島根県広報のホームページによりますと、 神亀3年(726)に朝廷の命により、佐毘賣山という名を、三瓶山に改名したとありました。改名した理由も、三瓶の意味も分かりません。 ■現在 休火山,死火山といういい方はしないそうです。以前は火山活動を1000年〜2000年単位で考ていたそうですが、最近火山活動の周期が大変長いものであることが分かったそうです。現在は1万年単位で過去に噴火が何回あったかなどで判断されています。火山噴火予知連絡会では活火山をA,B,C,それ以外とランク分けしています。三瓶山はCランクの活火山です。 ■国立公園と国定公園の違い 国立公園:国が指定し、国が保護管理を行う自然公園 国定公園:国が指定し、都道府県が保護管理を委託された自然公園 ■火山帯:日本列島は「環太平洋火山帯」に属し、火山帯名称として列島全体を「日本火山帯」といいます。この火山帯は岐阜当たりを境に「東日本火山帯」と「西日本火山帯」に分けられ、さらに地図上で帯状に並んだ火山群をまとめて、七つの火山帯に分けられています。この七つの火山帯については、溶岩成分が同じであるとか、プレートが同一であるとかの地質学的分類ではないそうで、あまり意味がないとされています。 |
■浮布池(うきぬののいけ):面積は135,000u (東京ドーム3個分弱)、周囲約2Km、深さ1〜3.5m。火山の噴出物によって静間川の源流がせき止められて出来た池だそうです。この様な湖を堰き止湖(せきとめこ)または堰寒湖(えんそくこ)というそうです。池には浮葉植物の菱(ヒシ)が沢山浮いています。柿本人麻呂が万葉集の中で、この池と菱を詠(うた)っています。 注1.地震で山や噴出物の丘が崩れ、川が堰き止められて、池が出来たともいわれています。池が出来たのは相当後の話の様ですから、地震で噴出物の丘が崩れて出来たが正解かもしれません。その他に漂流物が溜まって川が堰き止められた説があります。 注2.名の由来:昔々、長者の娘が、青年に化身した白ヘビに恋をし、誘われて池の中に入って行ったそうです。後に娘の着ていた衣だけが池に浮いていたそうです。この伝説から名が付けられているそうです。 この伝説には上記以外に、幾つものストリーがあります。 注3.浮布池と浮布の池は両方「うきぬののいけ」といい、もともとは浮布池が正しい様ですが、現在ごちゃ混ぜで使われています。 ■室内池/室の内池(むろのうちいけ):三瓶山最後の噴火口に雨水や地下水がたまってできた火口原湖です。周囲約570m。 ■姫逃池(ひめのがいけ):面積約7,000u、周囲約450m。 昔々、長者の娘に思う人がいる中、親が決めた人と婚姻することになり、親にいえない辛さから、この池まで逃れて身を投げたそうです。この伝説が池の名になっているといわれています。ストーリは幾つもあるそうですが、何れも悲しい結末です。共通点は伝説によくある美しい姫(娘)ということと、池に身を投げる点です。池には天然記念物(県指定)のカキツバタが生え、娘の生まれ変わりとされています。 |
■堰寒湖(えんそくこ): ■菱(ヒシ): ■柿本人麻呂(かきのもと の ひとまろ)が浮布池を詠(よ)んだ歌: 万葉集 巻7−1249(羈旅) 「君がため 浮布池に菱つむと わが染めし袖ぬれにけるかも」 ※現代語訳 きみがため うきぬのいけの ひしつむと あなたのために浮沼の池で 菱の実を摘もうとしたら わがそめしそで ぬれにけるかも あなたが染めてくれた わたしの衣が濡れてしまったよ ■火口湖(かこうこ):長間マグマの噴出がない火山で、窪んだ火口に雨水が溜まったもの。このイメージしかありませんが、しかし有名所の大きい火口湖のほとんどは、地下水とマグマが接触して水蒸気爆発が起こり、噴出物が周りに吹き飛ばされて穴が出来、地下水が染み出して湖となったとされています。この様な火口湖をマールというそうです。 ■カキツバタ: ■天然記念物: |
■定の松(さだめのまつ):昔、この松が道の方角を定めていたことから、名付けられたそうです。昔は街道沿いや道が分かれる場所に松や石を置き、距離(一里塚)や方角が分かるようにしたそうです。また自然にあるものを目印に、方角を示すものと したそうです。 ■片腕の松(かたうでのまつ): |
■一里塚(いちりづか): 現代でいう、区間距離表示の標識の様なものです。昔、主な街道には一里(3.927Km)毎にマツが植えられ、距離が分かる様にしたそうです。松以外にはケヤキを植えられたり、土を小高く盛って石を置いたりしたそうです。 |
■三瓶自然館サヒメル: 三瓶自然館サヒメルの主な役割は島根県の動物,昆虫,植物,鉱物を標本にして保存し、それらを展示する博物館の役割を担っています。驚きなのは伊達コレクションとして鳥類標本群約1700体を収蔵していることで、その一部が他の動植物や昆虫と一緒に公開されています。また充実した環境と施設を、学校教育の活動の場として提供し、自然学習,環境教育などに活用されているそうです。 開館:平成5年 住所:〒694−0003 大田市三瓶町多根1121-8 TEL:0854-86-0500 ■三瓶小豆原埋没林公園(さんべあずきはらまいぼつりんこうえん): 住所:〒694−0003 大田市三瓶町多根 ロ58-2 TEL:0854-86-9500 |
■サヒメル:三瓶自然館の愛称を公募して、最優秀に選ばれた名 古くは、出雲国風土記の国引き神話に、三瓶山のことを佐毘賣山(さひめやま)と書かれています。現在も「さひめ」という言葉は地元のいたる所に残っていて、三瓶自然館の役割が情報を発信する目的があり、メールと「サヒメ」をくっ付けて、サヒメルとしたそうです。 上記は、島根県広報ホームページに書かれていた内容です。 |
■埋没林(まいぼつりん): 三瓶小豆原埋没林公園の埋没樹は、縄文時代後期(約3500〜3700年前)に埋もれたものだそうです。埋もれた要因は三瓶山の火山噴火で、土石流が直接谷間に押し寄せて埋まり、その後水の流れと共に噴出物の火山灰が谷間に流れ下って深く埋もれたそうです。木が腐らなかったのは、この水を含んだ火山灰が空気を遮断し、細菌の繁殖や酸化を防いだこととされています。現状の埋没樹は、人の出入りのある博物館内にあり、空気の遮断もされていませんから今後何十年展示できるか分からない面があるそうです。 | ■埋没年代:約3500〜3700年前(縄文時代後期) 炭素14(14C)測定法により年代算出されています。 ■立ったまま発見された埋没樹:約30本 ■最長樹:スギ 12.5m この長さは木全体の長さではありません。埋もれてない部分は火砕流などで焼けたり折れたりしているため、埋もれた深さの部分が残ったということです。 ■最大の年輪数:636輪(636年) ■埋没樹の種類:スギ,ケヤキ,カシ,トチノキ |
■公共交通 山陰本線 JR大田市駅時刻表 石見交通 バス(三瓶線)時刻表※大田営業所管内 |
JR山陰本線 至浜田駅━━━━━[大田市駅]━━━━━至出雲市駅 大田バスセンター┗━━━BUS定の松,三瓶温泉 |
◆注意していること 1.個人の住宅が風景に写った場合、写真全体の0.7%以下としています。(デパート,スーパー,ホテル,旅館,公共施設などは除く) 2.写真が規制されている名所の場合は、撮影及び掲載可能か確認をして掲載しています。 ◆撮影:又は撮影F7:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影UX7:SONY HDR-UX7 |
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