ゴビウス (島根県立宍道湖自然館 Gobius) Fukutomi design office  元に戻る TOP画面
宍道湖自然館ゴビウスゴビウスは、宍道湖・中海の淡水,汽水に生息する魚を主に紹介している水族館で、館内は宍道湖・中海を小さくまとめた構成になっていますから、一周すると生息する多くの生物に出会うことができます。また、館の隣は宍道湖で、9月から翌年3月にかけては沢山の渡り鳥を観察することができます。気になる名前「ゴビウス」ですが、ラテン語でハゼ科(Gobiidae)の総称を意味するそうです。 住所:島根県出雲市園町沖の島1659−5 Tel:0853-63-7100
会館時間:9:30〜17:00(入館16:30まで)
休館日:火曜日(火曜が祝日の場合、次の平日が休館)
管理運営:ホシザキグリーン財団
交通:一畑電車北松江線の湖遊館新駅から徒歩10分
地図地図:GoogleMapion
ページ内 汽水の仲間エリア川の仲間エリアゴビウス周辺
同サイト内 サイト内ゴビウス関連:しまね海洋館アクアス,三瓶自然館サヒメルネットニュース
公式サイト 公式サイト:宍道湖自然館ゴビウス,三瓶自然館サヒメル,しまね海洋館アクアス
動画動画:汽水に生息する仲間たちMedia PlayerMedia Player/YouTube
      宍道湖・中海のジオラマMedia PlayerMedia Player/YouTube
注:宍道湖自然館ゴビウス様の許可を得ています。
汽水の仲間エリア
 #F100−1,−2 アカエイ,スズキ  #F100−3,−4 ミノカサゴ
■汽水(きすい):海水と、川や湖から流れ込んだ淡水とが混じりあった、塩分の薄い水をいいます。またその様な場所を汽水域といいます。宍道湖のほとんどは淡水と聞いていますから、中海と宍道湖が結ばれている辺りと、中海のほとんどが汽水域になるのだと思います。
■アカエイ(エイ目>アカエイ科):体長約50cm、尾をいれた全長は80〜100cmあります。背面は赤褐色から灰褐色、お腹は白色で縁が黄色い特徴的配色をしています。尾の上側中間あたりに毒棘を持ち、触ると大変危険で、刺されると呼吸困難の症状を起こすそうです。
■ミノカサゴ(カサゴ目>フサカサゴ科):全長30cm前後で、体は淡い紅色に黒い横縞が見られ、長くて美しいヒレが特徴的です。ヒレ先の棘に毒をもっていますので、触れると危険です。海水に生息しているものと思っていましたが、汽水域にも生息できるんですね。
 #F100−5 ウグイ  #F100−6
 #F100−10,−31,−33 ハゼの仲間  #F100−8,−32,−34 ハゼの仲間
 #F100−13 モズクガニ,テナガエビ  #F100−14 モズクガニ,テナガエビ
 #F100−35 タコ  #F100−36 クラゲ

宍道湖・中海ジオラマ
 #F100−11 ボラ,クロダイ,カワハギ  #F100−12 ボラ
 #F100−29 ボラ,サッパ  #F100−30 ボラ,サッパ
ゴビウス 宍道湖・中海のジオラマ ゴビウス 宍道湖・中海のジオラマ
■ボラ科>ボラ: 色は淡水魚の様な銀白色で、大きさは大きくなるそうですが一般には50cm以下だそうです。日本の河口付近で集団でジャンプする姿をよく見かけます。卵巣を加工したカラスミが有名です。
※カラスミ: ボラの卵を塩付け塩抜きして乾燥させた、高価な食材です。形が唐墨(からすみ)に似ていることからその様に呼ばれています。
■ニシン科>サッパ: 水槽内の細い魚がサッパだそうです。別名ママカリと呼ばれ、岡山県のの郷土料理「飯借」で有名です。
 大きなボラが泳いでいました。この様なサイズのボラをトドといいます。ボラは出世魚で、関西では成長過程をハク,オボコ,スバシリ,イナ,ボラ,トドと呼んでいます。「とどの詰まり」のトドはボラから由来したといわれることがありますが、実際はわからないというのが答えの様です。


の仲間エリア
島根県の河川ジオラマ
 #F100−15 サケの仲間  #F100−16 コイの仲間
 
   
   
 #F100−18  #F100−19
 #F100−20 オオサンショウウオ  #F100−21

ゴビウス周辺
 #F100−41,−43 下:宍道湖自然館ゴビウス  #F100−42,−44 下:宍道湖自然館ゴビウス入り口
 #F100−37,−39 2007/01/25 宍道湖の水鳥を観察  #F100−38,−40 2007/01/25 宍道湖の水鳥を観察
 #F100−22,−45 ビオトープ池  #F100−24,−25 一畑電鉄 湖遊館新駅ホーム
■ビオトープ:日本では、生物が生息できるような環境を設けた水辺近くの場所をいう様です。人が見て癒される場所で、生物が世代を繰り返して生きて行ける両方の環境をめざしていますから、将来の自然公園のあり方になりつつある様です。
 ゴビウスは湖遊館新駅から写真右側の線路と道路を渡って650mの場所にあります。人の歩く早さが4Km/h(66.7m/min)だそうですから駅から約10分かかります。


補足資料
■全国の湖の大きさベスト10 ※数値は県HP.,Wikipediaを参考
順位 名称 所在地 面積Ku 周囲Km
1. 琵琶湖 滋賀県 670.3 淡水
2. 霞ヶ浦 茨城県 167.6 淡水
3. サロマ湖 北海道 151.8 汽水
4. 猪苗代湖 福島県 103.3 淡水
5. 中海 島根県 86.2 約105 汽水
6. 屈斜路湖 北海道 79.3 淡水
F. 宍道湖 島根県 79.1 約47 淡水〜汽水
8. 支笏湖 北海道 78.4 淡水
9. 洞爺湖 北海道 70.7 淡水
10. 浜名湖 愛知県 65.0 汽水

■宍道湖七珍
覚え方:相撲足腰(す・も・う・あ・し・こ・し)
七珍魚介名 代表的郷土料理
す・ スズキ 秋・冬 奉書焼 *1
も・ モロゲエビ 素揚げ *2
う・ ウナギ 地焼き,蒲焼
あ・ アマサギ 天ぷら,南蛮付け *3
し・ シジミ シジミ汁 *4
こ・ コイ 糸造り
し・ シラウオ すまし汁 *5
 
■塩分濃度
・海水:一般に約3.5%の塩分を含む水
・汽水:0.05以上〜3.5%以下の塩分を含む水
 ※宍道湖の塩分濃度>サイエンスチャンネルYouTube:神尾米の旅の科学(12)島根県松江市動画
   中海と日本海は巾400m前後の境水道で繋がり、宍道湖と
   中海は巾100〜250m,長さ7.5Kmの大橋川で繋がって
   います。美保湾の潮が満ちると中海から濃い塩水が流れ込み、
   斐伊川などから流れ込んだ真水と合わさって汽水の状態をつ
   くっています。当然、東の中海側下層部が塩分濃度が濃く、
   西側上層部が淡水に近いと思われます。
・真水=淡水:0.05%以下の塩分を含む水
 ※飲料水の塩分も、0.05%以下に処理されています。




■宍道湖七珍(しんじこしっちん)は、宍道湖で捕れる美味しい魚介のことで、1930年に松井伯軒という人が、松陽新聞に発表したのが起源とされています。
*1 奉書紙(ほうしょし):楮(こうぞ)ですいた白い上質和紙
   ※紙が焼けない訳>サイエンスチャンネルYouTube:神尾米の旅の科学(11)島根県松江市動画
*2 クルマエビの一種でヨシエビのこと。ホンジョウエビとも呼ばれる。
*3 ワカサギのこと。
*4 シジミは1年を通して漁がされ、宍道湖七珍の中で知名度NO1
*5 キュウリウオ目> シラウオ科> シラウオ
スズキ目> ハゼ科> シロウオ
   ※シラスは、カタクチイワシ,マイワシ,イカナゴ,ウナギ等の稚魚
    シラス,シラウオ,シロウオは別種です。
 
宍道湖自然館ゴビウスゴビィ(マスコットキャラクター)
ゴビウス発行の入館案内パンフレットによりますと、マハゼがモデルになったキャラクターだそうです。確かにマハゼはカワイイ青い目をしていますからキャラクタも青いです。しかしイソギンボの様に目の上にヒゲ(皮弁)はなかった気がします。それとも極々小さなヒゲがあるのでしょうか?

マハゼ(スズキ目>ハゼ科>ハゼ属)
全長12〜18cm,成長すると20cm超えるものもいるそうです。体は細長い円筒型で、背と側面が灰褐色、お腹が白色をしています。背びれや尾びれの軟条に特徴的な黒い斑点が列になって並んでいます。波の穏やかな内湾や河口付近の汽水域の砂泥地に生息しています。島根では「ゴズ」と呼ばれています。
軟条(なんじょう):魚のヒレにある軟らかいスジのこと。

■ハンフレットの細長い魚:「シラウオ」だそうです。パンフレットに冬になると産卵のために宍道湖にやって来るとありました。
■入館券の魚:「メダカ」だそうです。池や小川などの淡水に生息するばかりでなく、汽水域でも生活でき、宍道湖の岸辺でも見ることができるそうです。


Copyright ©2008-2015 Fukutomi design office All rights reserved