観音滝 (島根県中部の風景) Fukutomi design office 元に戻る TOP画面
 観音滝(かんのんだき)は、江津市桜江町の断魚渓観音滝県立自然公園内にあります。滝は、江の川支流鹿賀谷川渓谷に懸(か)かり、石英斑岩質安山岩の大岩壁を、高低差50メートルの瀑布(ばくふ)となって落下するもので、県下有数の名瀑となっています。
 通常水位では滝は3段に分かれ、3段目が最も高く、落差が35mあります。増水すると、上の段から途中を越えて滝壺に落水し、総落差50mの大瀑布となります。
住所:江津市桜江町鹿賀(しかが)東端し,江の川支流の鹿賀谷川
高低差:約50m,段数3段(通常水位3段目の滝の落差35m)
観音滝区域の総面積:約120ha(f)
江川水系県立自然公園指定:昭和39年4月17日
断魚渓観音滝県立自然公園指定:昭和58年5月18日
断魚渓観音滝県立自然公園(だんぎょけい かんのんだき)

 江の川支流の濁川(にごりがわ)沿いに4Kmにわたって奇岩の連なりを見せる断魚渓と、鹿賀谷川渓谷に懸(か)かる名瀑観音滝を含めた公園です。観音滝区域は断魚渓から離れた地にありましたが、昭和58年5月18日に江川水系県立自然公園から独立し、この公園名となりました。
公園総面積:5.1Km
地図地図:Mapion地図Mapion地図, 国土地理院地図地理院地図
島根の名水百選:第45番[ ふるさとの滝

関連自然公園関連した自然公園: 断魚渓千丈渓竜頭八重滝奥匹見峡
  
 #F047−10,−12 撮影C:2007/05/14 観音滝  #F047−9,−15 撮影C:2007/05/14 観音滝
 #F047−11,−13 撮影C:2007/05/14 観音滝  #F047,−14 撮影C:2007/05/14 観音滝
 #F047−3,−7 撮影C:2007/05/14 鹿賀谷川  #F047−8,−4 撮影C:2007/05/14 観音地蔵
 #F047−5 説明板  #F047−6 観音滝の由来説明板
断魚渓観音滝県立自然公園

 ここは、断魚渓観音滝県立自然公園のなかの観音滝です。この滝は、江の川支流鹿賀谷川が、石英斑岩質安山岩の大岩壁を高低差50メートルの瀑布(ばくふ)となって落下するもので、県下有数の名瀑となっています。 
観音滝の由来

 江戸時代の中期、享保年間(1716〜1735)、鹿賀谷の長者、山本という老人が、上流の渕の石の上で休み、その上にタバコ入れのドウランを忘れて帰った。
 その老人は、それを思い出して取りに行ったところ、子牛の頭くらいの竜が、角にドウランをかけ、振り回しているのを見た。人に姿を見られた竜は、渕深く姿を消した。
 それ以来、その渕を「べべの子(子牛の方言)渕」というようになった。
 ところが、それからというものは、姿を見られた竜が怒り、夜な夜な山本老人の屋敷付近に出て、田畑を荒らし回った。
 それを恐れた山本老人は、現在の観音滝のほとりに観音様を安置して、竜神の怒りを鎮めた。
 以来、この滝を観音滝というようになった。 
 今でも、駐車場近くの民家の左上に、山本屋敷跡と、墓地が残されている。
 水飢饉(ききん)の時、藁(わら)で竜神を作り、それを滝壺に投げ込むと、必ず雨が降り、お供え物もきれいになくなったとう。
 また、ある時、この話を馬鹿にした木こりが、滝のそばにあるカシの大木を伐(き)り倒したところ、その妻が、得体の知れない熱病におかされたたという話がある。
 古老は、この滝壺に棲む竜は、観音滝より上流500米にある、「べべの子渕」を、毎日往復していると語っている。
(本文、桜江町誌下巻第五編第四章口頭伝承「観音滝とベベノコ渕」より引用) 桜江町観光協会
注:説明文をそのまま利用される場合は、許可が必要と思います。


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